大会長挨拶

大会開催にあたって

第16回日本総合歯科学会学術大会

大会長 内田 貴之

日本大学松戸歯学部歯科総合診療学講座教授

ご挨拶
 令和5年(2023年)10月28日(土)・29日(日)の2日間,第16回日本総合歯科学会学術大会を日本大学松戸歯学部歯科総合診療学講座が担当させていただき,東京にて開催,一部オンデマンド配信させていただきます。

 大会のメインテーマは「歯学における臨床推論」とさせていただきました。

 ご存じの通り,令和4年度の歯学教育モデルコアカリキュラムに新たに臨床推論が導入されました。これは歯科臨床において臨床推論の重要性がクローズアップされた結果と考えます。モデルコアカリキュラムには「臨床実習の現場で主訴から診断推論を組み立てられる」など,実践的な行動目標が掲げられていることから,今一度,歯学における臨床推論の特徴を考える機会になればと考えております。

 講演プログラムは,特別講演として歯科医師情報サイトとして有名なWHIITE CROOSS株式会社のCEOであります赤司征大先生に「日本歯科医療への提言」についてご講演をしていただきます。
 教育講演としましては,千葉大学医学部附属病院総合診療科特任准教授の鋪野紀好先生に「診断推論ストラテジー -良質な診断のために-」のご講演をいただき,医科を含めた臨床推論のご教示をいただきます。その他,「歯学における臨床推論」と題したシンポジウムを,奥羽大学歯学部歯科保存学講座歯周病学分野教授の高橋慶壮先生,朝日大学歯学部口腔病態医療学講座歯科放射線学教授の勝又明敏先生をお招きし,私と3人が講演させていただいた後,参加された方々と臨床推論について考えていきたいと思います。
 また一般口演・ポスター発表につきましては,特に若手の先生方にご発表いただき,総合歯科医の先生方の様々な意見を拝聴し,実りある学会発表としていただければ幸いです。

 新型コロナウイルスの感染が緩和した状況にはありますが,今後,再燃する可能性は未だ否定できません。今後,感染状況に変化が生じた場合は,開催方法の変更等を適宜検討し,ホームページにてご報告させていただきます。多くの皆様のご参加を心待ちにしております。